【中小企業診断士 登録養成課程】理系×中小企業診断士について

中小企業診断士 養成課程
【引用元】https://www.photo-ac.com/

診断実習1社目が終了

 養成課程は順調に進んでおりまして、全5回のうちの1社目の診断実習が終了し、これから2社目がスタートするところになります。

 はじめての診断実習で、試行錯誤しながら進めていきました。多方面の分析から、問題点/課題点を抽出し、改善案を示してゆく流れでした。メンバーはそれぞれ担当に分かれ、自身の強みをさらに伸ばしたり、また、あえて苦手分野に飛び込んで弱みの克服につなげたり、など実りのある実習だったと思います。終了後には、ご指導いただいた先生方、事務の方、ご協力いただいた企業の方に感謝の想いが湧いてくる、とても良い実習でした。
 個人的反省点もかなり多いですが。。。詳細は書けないので割愛させていただきます。

中小企業診断士の特徴

 ここで少しご紹介。中小企業診断士は経営コンサルタントの国家資格になります。独占業務は無いです。
 人事・組織、マーケティング、運営管理(生産管理含む)、財務会計など、総合的な力が必要になります。とはいえ、財務面ならば税理士、人事・労務なら社労士など、各専門に特化したスペシャリストは存在していますので、中小企業診断士は企業全体を広く見渡して、総合的な経営支援を行えるゼネラリスト的な役割かと思います。

 もちろん、多方面にわたる知見の中でも、各診断士がそれぞれの強み・専門性を持つことが理想とされています。例えばITの専門家×診断士、企業財務の専門家×診断士、Webマーケの専門家×診断士などなど。専門性の部分は各分野でお仕事されてきた方ならば、ある程度身についているはずです。

 養成課程でもいろんなバックボーンの方がいらっしゃいます。財務が得意な銀行出身の方、Webマーケを強みにしている事業主の方、そして私のような理系のエンジニアなど。皆さんそれぞれ自分の強みを発揮しながら、養成課程に臨んでいます。

中小企業診断士を取得することで視野が広がる

 私は理系の開発畑で技術中心に生きてきた人間なので、中小企業診断士の資格と出会うまでは、経営方針や経済学、財務などの知識に疎く、自分とは別の世界で展開している賢そうな議論だなぁとボヤっと思っているだけでした。

 手前味噌ですが、中小企業診断士の勉強を行うことで自分の世界が広がったと思います。自社の経営方針や財務状況なども意味を見出せるようになりました笑。
 特に養成課程では、総合的な企業の診断実習を通して、企業を多方面から見る力を養うことができます。財務諸表から資金の流れやキャッシュの不足、製造原価の課題などを読み取ったり、近隣の商圏分析から狙うべき顧客層や新規開拓すべき地域を見積もったり、あるいは従業員インタビューから人事・組織的な課題を見出したり、などなど。
 技術バカだった私には目からウロコだらけでした。
 養成課程、おススメです! 

理系×中小企業診断士のメリット

 私が通う養成課程の同期には、理系の人間が少ないです。私の他に1名だけ。
 私は研究開発エンジニアで、特に博士号まで取得している理系の中でもさらにマニアック?な人間です。

 では、
 理系は中小企業診断士の中でイレギュラーなのか?
 理系の知見は中小企業診断士で役に立たないのか?
 というと、

 そんなことはありません。

 中小企業診断士の修行を進めるなか、理系でよかったなぁと思えることがいくつかありました。シンプルにまとめると、以下の3点だと感じています。

理系のメリット

・数字に強いこと
・製造業に強いこと
・ロジカルな思考力が強いこと

・数字に強いこと
 企業診断において、財務分析や、生産効率の改善など、定量的に分析しなければならない場面はかなり多いです。そのとき、理系で培ってきた数値感覚や計算ツール等の活用が大いに役立ちます。もちろん、数値を追うだけでなく、前提となる財務知識等は補う必要がありますが。。

・製造業に強いこと
 理系は、何らかの製造業に関わられている方が多いのではないかと思います。(全く違う方がいらっしゃったらスミマセン。。)診断実習では、大きく、流通業と製造業に分かれます。そのうち、製造業実習では、理系は背景や技術の理解、製品生産上の課題の把握などを素早く理解でき、効率的に実習を進めることができるかと思います。また、流通業でも、製造機能を持っている企業さんは多いです。飲食店や自社製造している小売業など、生産技術系の課題もあるので、理系の知見が活かせる場面が多いかと思います。

・ロジカルな思考力が強いこと
 決して理系に限った話ではありませんが。。養成課程では演習・実習等でとにかくアウトプットが求められます。短時間で要点を見抜き、第三者が見て分かるような資料にまとめなければならない場面が多いです。特に診断実習では、短期間で大量の報告資料を作成せねばならず、分野も人事・労務、マーケ、運営管理、財務など多岐に渡るので、それらをまとめて意味合い的につながりを持たせ、総合的な結論にもっていくロジカルな視点が必要になります。理系は仕事上、論文や特許、技術文書を読んだり、作成することが仕事の一部であるので、その点は有利なのではないかなと思います。

以上、養成課程の途中経過報告も含めて、私が感じる理系×中小企業診断士のメリットを述べました。

引き続き不定期ですが更新してゆきますので、よろしくお願いします!

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