【中小企業診断士 登録養成課程】働きながら通える関東の登録養成課程4校を比較 その2

中小企業診断士 養成課程
画像出典:https://www.photo-ac.com/

どうも、しーるどです。

中小企業診断士の養成課程について、関東圏の働きながら通える4校を比較します。
実際に私は今年度4校とも説明会に参加し、受験しました。(第1期募集)

この記事はこんな人にオススメ

・中小企業診断士の養成課程を検討されている方 / これから受験準備する方

前回、働きながら通える関東の登録養成課程4校の概要を述べました。

今回は、各学校の特徴について詳細を書いてゆきたいと思います。
(私個人の所感を含みますので、実際は皆さん説明会に参加されてご自身で判断してくださいね。)

学校名特徴サマリ(個人的に感じた印象)
東洋大学研究重視。入試には研究計画書の入念な準備が必要。アカデミックと実学を融合できる人材を目指す。修士論文有。
千葉商科大学2024年から実学重視の経営管理コース一本に。修士論文無。(レポート有)教員に診断士協会の理事など、中小企業診断士として第一線で活躍されている方が多い印象。
城西国際大学2024年から研究重視型に。(東洋ほど研究重点では無い印象)ITコーディネータ取得可。修士論文有。
日本工業大学製造業やIOTに強い。プレゼン準備が必要。修士論文無。(レポート有)受講生は中小企業の社長や幹部が多い。第一線で活躍されている実務家教員が多い。

東洋大学大学院 経営学研究科 ビジネス・会計ファイナンス専攻博士前期課程 中小企業診断士登録養成コースの特徴

校名時間帯期間費用定員学位選考方法倍率
(推測)
東洋大学平日夜間
・土日
2年257万24名MBA面接×25~6倍程度

最初は東洋大学です。
熱心に学生募集活動をされており、説明会やゼミ見学会、OB・OGとの懇談会、研究計画書の書き方講座まで、応募希望者と接する機会を多く設けていました。

専攻長?の先生が、
アカデミック(学術)とプラクティカル(実学)の融合を目指しており、実務に対して、理論で裏打ちされたシャープな意見を言える「実務とアカデミックの懸け橋になる人材」を育てます、と仰っていたのが印象的でした。
「中小企業診断士の資格だけほしい人は来ないでほしい。きちんと研究をしたい人を募集します」
とはっきり仰っていました。。

私の所感ですが、4校の中では、最も研究重視型だと思いました。
かなりガッツリ修士研究に力を入れるので、研究志向でない方は辛いかな~という印象です。
逆に、修士研究を本格的にやりたい方には最もお勧めです。

時間帯が、平日夜間(主に研究室のゼミ活動になり、指導教員によって曜日が異なる。)と土・日が埋まるという、4校の中でもかなり時間を割かれる学校だと思います。

選考では、研究計画書の内容を重視しており、入念な準備が必要です。
東洋大学では説明会の一環で、「研究計画書の書き方」講座を開催してくれるので、ぜひ参加してください。研究動機やリサーチクエスチョン、先行研究調査やフィージビリティなど、具体的なポイントを教えてくれます。

あと市販でも研究計画書の書き方の参考書は多く出ています。
ちなみに、私は下記本を参考にして研究計画書を書き上げました。
新版 国内MBA受験のための研究計画書の書き方 | 河合塾KALS, 龍権, 鄭 |本 | 通販 | Amazon

また、過去の東洋大学の修了生の研究テーマが下記サイトに載っているので、参考になるかなと思います。各指導教員の専門や研究テーマなども載っているので、指導教員のテーマに寄せて自身の研究テーマを考えるのも一つの方法かもしれません。。
ビジネス・会計ファイナンス専攻|東洋大学公式サイト (toyo.ac.jp)

研究計画書の書き方については、いつかこのブログでも個人的にまとめたいと考えています。

千葉商科大学大学院 商学研究科 中小企業経営管理コースの特徴

校名時間帯期間費用定員学位選考方法倍率
(推測)
千葉商科大学土日2年239.4万30名修士(経営管理)GD、面接3~4倍程度

続いて、千葉商科大学です。
さきほどの東洋大学と異なり、千葉商科大学は実務重視型という印象を持ちました。

昨年度までは、指導教員ごとに3コースに分かれて、修士研究を進めるスタイルだったのですが、2024年度から「経営管理コース」に1本化され、修士論文も廃止されました(レポートはアリ)。
教員には、診断士協会の理事や、千葉県診断士協会の会長など、診断士業界の重鎮の方が多い印象です。ほかにも第一線で活躍されている中小企業診断士の方が教員で教えてくださいます。

あと個人的な所感ですが、、説明会などで先生方や事務の方をお話すると、対応がとても丁寧で親切でした。個人的にはとっても好印象でした。

選考では、4校で唯一GD(グループディスカッション)を実施しています。内容の詳細は伏せますが、私の時は、3~4名一組になり、その場で短文書面を渡されて、どう診断士としてアドバイスしてゆくかをグループ議論するものでした。個人的には、経営力再構築伴走支援の考え方や、各種補助金などの国の支援制度をあらかじめ調べておいて、ケースにあてはめて回答すると良いのかな、と思っています。

時間帯は、4校で唯一、土日のみ開催なので、どうしても平日時間を割けない方には最もお勧めだと思います。
あと定員が30名と4校で最も多いので、同期の人脈ネットワーク作りには良いかもです!

立地が4校では唯一千葉県ですが、最寄りの市川駅や国府台駅は都心からそれほど時間かからず到着できます。

城西国際大学大学院 経営情報学研究科 起業マネジメント専攻 中小企業診断士登録養成課程の特徴

校名時間帯期間費用定員学位選考方法倍率
(推測)
城西国際大学平日夜間・土曜2年254.4万16名MBA面接5倍程度

3番目は城西国際大学です。
説明会でお話を伺うと、2024年度からは研究重視型に変わるとのことでした。
昨年度までは選考でGDを実施していましたが、2024年度からは面接一本になり、研究計画書の内容を重視して面接します、とのことでした。

とはいえ、個人的には、先に説明した東洋大学ほど、ガッツリ研究、という印象は受けませんでした。
本番の面接でも、研究計画書の内容を深く議論すると思いきや、最初に研究概要を説明しただけで教員面接官は納得したようで、その後研究とは関係ない中小企業診断士の面接官との質疑応答がメインになりました。

時間帯は平日夜と土曜日のみ、ということで、4校では最も授業時間を割かれない印象を持ちました。(実際に通学すると印象は変わるかもしれませんが、、、)

また、経営「情報学」研究科とあるように、ITに強い中小企業診断士を目指せることが強みで、「経営情報論」「要求仕様特論」「ITCプロセスガイドライン」「ケーススタディⅠ~Ⅲ」などの情報科目群を有しており、選択科目を選べば「ITコーディネータ」の資格取得も可能です。

MBAはほしいが、そこまで研究志向ではない、という方にはお勧めかもしれません。

日本工業大学大学院 技術経営研究科 技術経営専攻 中小企業診断コースの特徴

校名時間帯期間費用定員学位選考方法倍率
(推測)
日本工業大学平日夜間・土曜1年250万15名技術経営修士
MOT
プレゼン・面接8倍以上?

最後に日本工業大学です。
日本工業大学の場合、専門職大学院であり、4校で唯一、技術経営修士(MOT)の学位を得られます。
実務重視型で、教員には各業界で第一線で活躍されている実務家教員の方が多くいらっしゃいます。

個人的には、技術経営研究科だけあって、製造業に強い中小企業診断士を目指したい方には最も魅力的かなと思います。
科目も、養成課程の必修科目以外に、「中小企業技術経営概論」「技術戦略と技術マネジメント」「新商品・事業開発法」「生産戦略とマネジメント」「研究・製品・事業開発プロセス論」など、製造業に中心軸を持つ授業や演習が多い印象です。

倍率が4校の中で最も高いのが厳しいです。。
1年で修了できること
・キャンパスが東京の神保町で通いやすいこと
が倍率を上げている要因と考えられます。。

選考本番の前に、15分程度のボリュームのプレゼンの資料を準備し、事前提出する必要があります。内容は、自己紹介(キャリア)、自身の強み、志望理由、修了後の計画など。フォーマットも決めれておらず、比較的自由です。
プレゼン後の面接では、3名の教員の面接官と、主にプレゼン内容についての詳細な質疑応答が実施されます。

説明会でお話を聞いていると、受講生に中小企業の社長さんや幹部の方が多くいるようで、人脈作りにもGoodかもしれません。(元々、日本工業大学専門職大学院が、中堅・中小企業の技術経営人材の育成をターゲットにしているため)

以上、4校の特徴をざっくばらんに記述してみました。

ではまた!

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